こんにちは。
今回からは、Microsoft の Power Platform について投稿していきたいと思います。
【Power Platform って何?】
Power Platform は Microsoft が提供している業務アプリケーションを
利用者自身が開発して運用できるプラットフォームです。
現代のビジネスでは、どんな業種でも様々なデータを扱い・操作をする作業多くなっております。
Power Platform はそうしたデータの単純な処理を自動化・可視化し、業務改善やデータから気付きを得ることを容易にするサービスです。
Power Platformを利用して、利用者自身で必要な業務アプリケーションを使いやすいように構築し、
それを活用してビジネスをより良いものにしていくというのが目的となります。
【Power Platform の構成】
Power Platform は4つの主なサービスと、それを支える3つの機能で構成されています。
【主なサービス】
Power BI
あらゆるデータを分析・可視化し、そこから得る気付きをビジネスに活用するサービスです。
Power BI は、Microsoft Power Platform において情報の分析部分として活用することができます。
Power Apps
自分たちに必要なアプリケーションを、少ないコードの記述(ローコード)で短時間に構築・実行できるサービスです。
Power Apps は、誰でも簡単にアプリを開発・構築できる環境を提供しています。
Power Automate
利用者が行う日々の作業などを自動化し、ワークフローを簡単に作成することが出来るサービスです。
Power Automate はシンプルな操作で、初心者から熟練の開発者まで誰でも作業タスクを自動化できます。
Power Virtual Agents
データ科学者や開発者なしで、誰でも簡単にノーコードでチャットボットを作成することが出来ます。
Power Virtual Agents のチャットボットから Power Automateのフローを呼び出すこともでき、幅広い自動化が実施できます。
【サービスを支える機能】
コネクタ
さまざまなクラウドのアプリ、データ、およびデバイスに接続してデータをやり取りする機能です。
Salesforce、Office 365、Twitter、Dropbox、Google サービスなどへのコネクタが用意されており、
Microsoft Power Platform のサービスにて使用することが出来ます。
AI ビルダー
ワークフローやアプリに AI 機能を簡単に追加できる仕組みです。
ノーコード(コード記述なし)で利用できます。
Dataverse
ビジネス アプリケーションによって使用されるデータを安全に保存し、管理することができるサービスです。
Power Platform の各サービスと連携してデータの統合、表示、および操作を可能にするための基礎となります。
【Power Platform で実現できるシナリオ例】
Power Platformのサービスを利用して、実際にどのような事がことが出来るのかご紹介いたします。
今回は会社での備品貸し出しのワークフローを想定してみましょう。
- Power Apps で備品貸し出し管理アプリを作成します。
ユーザーがアプリを開くと、貸し出し可能な備品の一覧、貸し出し可能時間帯、
備品の収納場所など備品を借りて利用するのに必要な情報が揃っています。
- アプリから貸し出し申請を行うと、ワークフローが動作して承認が得られます。
- 承認が得られたので備品を借りて利用します。
- 貸し出しの手続きや備品の使い方で分からないことがあれば、
Teams のサポート チャネルでチャット ボットが必要な情報を提供してくれます。
- 備品の返却期限が近付くとPower Automate のフローが呼び出されて、
利用者にメールや Teams のメンションでお知らせが自動的に届きます。
- 備品の管理者はアプリから得られた貸し出し情報を Powerr BI で可視化して、
よく使われる備品や貸し出しされる曜日・時間帯の傾向、よく使用する部署の把握など、
備品の管理に役立つ情報を引き出すことができます。
こちらのシナリオでは、下記の通りにPower Platformのサービスが使用されております。
- Power Apps →管理アプリで貸し出し受付
- Power Automate →ワークフローで承認やアプリの連携
- Power Virtual Agents →QA対応
- Power BI →貸し出しデータの可視化
このように、Power Platformのサービス1つで社内の業務改善だけではなく、
DXの促進も行えるソリューションとなっております。
Microsoft Power Platformの概要は分かりましたでしょうか?
次回からは実際にそれぞれのサービスについてご説明していきたいと思います。
それでは次回の更新でお会いしましょう。
お疲れ様です。