Office2016にアップデートしない方法

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現在はOffice365では、Office2013をインストール出来るようになっています。

現在 office2013を使用しているユーザには、2016年2月には、Office2016に
順次アップグレードされるということです。
使用しているシステムの関係上 Office2013でなければならないユーザが
いるため、強制的にOffice2016になるのを止めたいと考えています。

またユーザ1人1人対応することも避けたいと思います。
やはり手軽に「Office2016への自動更新抑止を行う」方法を
今回はご紹介します。

<現時点で確認できている回避策>
1. 自動更新を [無効] とする。
※ セキュリティ更新プログラムの適用も無効となるため、推奨していない運用となります。
2. 更新プログラムの確認先を CDN (クラウド) ではなく、社内のファイル サーバーにする。
3. 自動アップグレードを無効にする。

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◆ 1. 自動更新を [無効] とする。
※ セキュリティ更新プログラムの適用も無効となるため、Microsoftとしても
推奨していないとのことです。
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<Office 2013 自動更新を無効にする手順について>
各クライアントにて、自動更新を無効化する場合には、各端末の操作が
必要です。

<更新を [無効] とする手順>
1. Officeアプリケーションのいずれかの製品 (Excel や Word 等) を開く。
2. [ファイル] タブをクリックし、画面左側メニュー内 [アカウント] をクリック。
3. [アカウント] 画面が表示されましたら、画面右側 [Office 更新プログラム] 横の
[更新オプション] より [更新を無効にする] をクリックする。
※ “ユーザー アカウント制御” が表示された場合には [はい] を押下する。
4. [Office 更新プログラム] の項目に 「この製品は更新されません。」 と表示されたら、
自動更新の無効化設定が完了。

参考情報
Title :Office 2013 または Office 365 の更新プログラム
URL :https://support.microsoft.com/ja-jp/gp/office-2013-365-update

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◆ 2. 更新プログラムの確認先を CDN (クラウド) ではなく、社内の
ファイル サーバーにする。
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<Office 展開ツールを利用して更新の設定を変更する場合>
インストール済みの Office 365 ProPlus の自動更新の有効 / 無効や、
更新プログラムの確認先を変更する場合、各端末から
setup /configure コマンドを実行する事で、設定の変更が可能。
※ 既に Office 展開ツールを使用してインストールされている
Office 365 ProPlus が対象となる。
Office 365 ポータルサイトよりインストールした Office 365 ProPlus に
ついては、期待した動作とならない可能性があります。

以下は例として、更新プログラムを有効化し、確認先を
[fileserver] というファイル サーバーの [Office365] を指定をしています。

1. XML ファイルを編集します。
–ここから———————————————
<Configuration>
<Updates Enabled=”TRUE” UpdatePath=”\\fileserver\Office365\”>
</Configuration>
–ここまで———————————————

※ 上記 Enabled=”TRUE” の部分を Enabled= “FALSE” とすると、自動更新が [無効] となります。

2. コマンド プロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
\\<接続先クライアント名>\<共有フォルダ名>\Setup.exe /configure \\<接続先クライアント名>\<共有フォルダ名>\configuration.xml

コマンド例 )
<[fileserver] というファイルサーバーの [Office365] というフォルダの場合>
\\fileserver\Office365\Setup.exe /configure \\fileserver\Office365\configuration.xml

※ 展開ツールの exe ファイルと XML ファイルの場所に従い、コマンドを入力するようにしてください。

なお、”Updates Enabled” を含め、以下の Web ページにて XML ファイルで指定可能なオプション等の情報を公開しています。

Title : クイック実行 configuration.xml ファイルのリファレンス
URL : http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj219426
Title : Office 365 ProPlus 管理者シリーズ: クライアントの展開オプション
URL: http://blogs.technet.com/b/microsoft_office_/archive/2012/12/07/office-365-proplus.aspx

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◆ 3. 自動アップグレードを無効にする
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グループポリシーや Office  展開ツールを利用し、自動アップグレードの機能を “無効” することで、
Office 2013  からOffice 2016 への自動アップグレードを
制御することが可能です。

A. レジストリキーにて Office 2013 の自動アップグレードを無効にする。
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以下の公開情報 “方法 2: レジストリキーを設定します” にて、
Office 2013 の自動アップグレードを無効にする設定を自動で実施する
Fix it が用意されています。

Title : How do I keep on running Office 365 ProPlus 2013?
URL : https://support.microsoft.com/en-us/kb/3097292

※Fix it を実行することで、以下の情報が端末のレジストリ内に書き込まれ、
Office 2013 の自動アップグレードを無効にすることが可能です。
※ 当該 Fix it を実行せず、手動で上記記述を端末内のレジストリに設定いただいても同じ動作となります。

レジストリの場所 (location) : HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\office\15.0\common\officeupdate
レジストリの値 (subkey) : “enableautomaticupgrade”= dword:00000000

■複数端末への設定については、グループポリシーの “基本設定 (Windows の設定)” を使い、
上記レジストリデータを編集するポリシーを作成または既存のグループポリシーに追加し、
当該端末の所属するコンピュータ グループに対して当該グループポリシーの設定を
リンクすることで、一括でレジストリ情報を設定することも可能です。

B.グループポリシーのテンプレートを使用する
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Office 2013 の管理用テンプレート ファイル (ADMX、ADML) には Office 2013 の
自動アップグレードを有効にする (Enable Automatic Upgrade) 項目が
あります。
こちらを使用し、”Office 2013 の自動アップグレードを有効にする” を
“無効(Disable)”にすることで、Office 2013 の自動アップグレードを
無効にすることも可能です。
なお、既に Office 2013 の管理用テンプレート ファイル (ADMX、ADML) を
使用している場合は、本設定を適用したグループポリシーを新規作成し、既存ポリシーに本設定を追加することで、
項目 A よりも手軽に自動アップグレードの無効化を設定いただける場合もあります。
参考) Title : How do I keep on running Office 365 ProPlus 2013?
URL : https://support.microsoft.com/en-us/kb/3097292

C. Office 展開ツールを利用し Office 2013 の自動アップグレードを
無効とする記述を追記する
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こちらは、項目 2 の “Office 展開ツールを利用して更新の設定を変更する場合” にて使用する
XML ファイルに、Office 2013 の自動アップグレードを無効とする記述を
追記する方法です。
詳細については、以下の公開情報を確認して下さい。

Title : How do I stay on Office ProPlus 2013? (英語)
URL : http://blogs.technet.com/b/odsupport/archive/2015/09/23/how-can-i-delay-the-migration-from-office-365-proplus-2013-to-office-365-proplus-2016.aspx

Title : Office 2013 ProPlus を継続して使用する方法 (日本語)
URL : https://community.office365.com/ja-jp/b/office_365_buzz/archive/2015/09/28/how-can-i-delay-the-migration-from-office-365-proplus-2013-to-office-365-proplus-2016
※ こちらの Web サイトは、上記 [How do I stay on Office ProPlus 2013? (英語)] を日本語訳したサイトです。

なおグループポリシーをご利用いただく際の参考情報を下記に記載いたしますので、自動更新の制御方法をご検討いただく際には、こちらもあわせてご確認くださいますと幸いです。

Title : Office 365 ProPlus の更新設定を構成する
URL : https://technet.microsoft.com/ja-JP/library/dn761708.aspx

以上
2016年 1月

この記事を書いた人

akuniyoshi
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