Windows のプリインストール アプリ
Windows にはおなじみの「メモ帳」「電卓」などをはじめ、さまざまなアプリが含まれています。これらのアプリは現行の Windows 11 ではストア アプリの形で搭載されており、Windows のインストール時にプロビジョニング(プリインストール)されます。Windows に新規のユーザーアカウントでサインインすると、Windows にプロビジョニングされているアプリがユーザー環境にインストールされ、利用できるようになります。
これらのアプリはユーザー単位でアンインストールすることができますが、これはアンインストールを行ったユーザーでのみ有効で、別のユーザーは同じアプリを利用し続けることができます。すべてのユーザーに対してアンインストールを行いたい場合は管理者権限でアンインストールを行う必要があります。ただしいずれの場合もアンインストールされるのはユーザー環境にインストールされたアプリで、Windows にプロビジョニングされたアプリは削除されません。そのため新規ユーザーを追加すれば、新規ユーザーに対してそのアプリがインストールされます。
※アプリのアンインストールは PowerShell の Remove-AppxPackage で行います。全ユーザーを対象にアンインストールする場合は -AllUsers オプションを利用します。
Windows にプロビジョニングされているアプリのパッケージを削除することも可能です。プロビジョニングされているパッケージを削除すれば、新規ユーザーを追加した場合、そのユーザーにアプリがインストールされることはありません。ただしアプリのプロビジョニング パッケージを削除してもすでにユーザー単位でインストールされているアプリは削除されないので、既存・新規を問わずすべてのユーザーからアプリを削除したい場合は、① 全ユーザーからアプリをアンインストール、② アプリのプロビジョニング パッケージを削除、の2段階を行う必要があります。
※プロビジョニング パッケージの削除は PowerShell の Remove-AppxProvisionedPackage で行います。
ポリシー ベースの削除
このようにプリインストール(プロビジョニング)されたアプリのアンインストールは手間がかかり、また管理者が削除してもユーザーごとに再インストール可能となる場合があるので、組織の方針で特定のアプリを利用できなくしたい場合、作業や運用の工数が大きくなりがちです。
このような問題に対して、Windows 11 25H2 では「ポリシー ベースの削除」の機能が追加されました。ポリシー ベースの削除では Intune、MDM CSP(構成サービス プロバイダー)または Active Directory のポリシーを構成することで、指定したアプリをすべてのユーザーからアンインストールし、再インストールを禁止することができます。
ポリシー ベースのプリインストール アプリの削除は、以下の要件を満たす環境で利用可能です。
- Windows 11 25H2 以降のバージョン
- Windows Enterprise または Windows Education エディション
- デバイスが Intune などの MDM または Active Directory に登録されていること
ポリシーが構成されてデバイスに適用されると、以下のタイミングで指定されたアプリがユーザー環境からアンインストールされます。
- OOBE (Out-of-Box Experience)
- OS アップグレード後のユーザー サインイン
- ポリシーの更新後のユーザー サインイン
ポリシーが適用されるとすぐに削除されるのではなく、適用後最初にユーザーがサインインしたタイミングで削除が行われます。またポリシーはデバイス単位(グループ ポリシーの「コンピューターの構成」)ですので、アプリを特定のユーザー アカウントのみアンインストールするということはできません、
ポリシーの構成
Intune と Active Directory でアプリを削除するポリシーを構成する手順を簡単に紹介します。
Intune
- Intune 管理センターにアクセスします。少なくともポリシーとプロファイル マネージャーの組み込みロールが必要です。
- [ポリシー] – [作成] – [新しいポリシー] を選択します。
![[新しいポリシー] を選択](https://office365room.com/wp-content/uploads/2025/11/image-14.png)
- [デバイス] – [デバイスの管理] – [構成] を開きます。

- [プロファイルの作成] で、[プラットフォーム] は [Windows 10 以降]、[プロファイルの種類] は [設定カタログ] を選択して [作成] をクリックします。

- [プロファイルの作成] 画面の [基本情報] で、プロファイルの名前と説明を入力して [次へ] をクリックします。
- [構成設定] 画面で [設定の追加] をクリックします。

- [設定ピッカー] で [管理用テンプレート] を見つけて、[>] をクリックして展開します。

- [Windows コンポーネント] を見つけて、[>] をクリックして展開します。
- [アプリ パッケージの配置] を選択します。

- [Remove Default Microsoft Store packages from the system.] にチェックを入れて、[設定ピッカー] を [×] で閉じます。

- 削除するアプリを [True] に切り替えて、[次へ] をクリックします。

- 必要に応じて [スコープ タグ] を設定し、[割り当て] でポリシーを割り当てるグループを指定します。

- [レビューと作成] で設定内容を確認し、問題なければ [作成] をクリックします。

- ポリシーが作成されます。

Active Directory(グループ ポリシー)
- 既存のグループ ポリシーを編集するか、新規のポリシーを作成します。
- グループ ポリシー エディターで以下を開きます。
[コンピューターの構成] – [管理用テンプレート] – [Windows コンポーネント] – [アプリ パッケージの展開] - [既定の Microsoft Store パッケージをシステムから削除します] を見つけて開きます。

※ [既定の Microsoft Store パッケージをシステムから削除します] が見つからない場合、古い管理用テンプレートが使用されています。
Windows 11 25H2 以降のクライアントにインストールされている管理用テンプレートを利用してください。 - ポリシーの [有効] を選択して、[オプション] 欄で削除するアプリにチェックを入れます。

- [OK] をクリックしてポリシーを有効にします。
- 設定したグループ ポリシーを、適切な OU に割り当てます。
以上のようにポリシーを構成して対象のデバイスに適用すれば、そのデバイスにサインインしたユーザーから指定したアプリが削除されます。
参考情報
- Policy-based removal of pre-installed Microsoft Store apps – Windows IT Pro Blog
- ポリシー ベースのインボックス アプリの削除 | Microsoft Learn
- Microsoft Intune で設定カタログを使用してポリシーを作成する – Microsoft Intune | Microsoft Learn





