Azure/M365の一時的な管理者特権の取得(MSPC編)

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概要

ベンダーが顧客のAzureのサブスクリプション(Subscription)にアクセスして作業をしたい場合があります。その際、いくつか方法がありますが。今回は以下の3番の方法について説明します。

  1. Entra IDに、新規ユーザ or ゲスト アカウントを登録して、グローバル管理者を割り当てしてもらう。
  2. Azure Lighthouseの設定をする。(設定が顧客には難しい)
  3. Microsoft Partner Center の機能で一時的に顧客のグローバル管理者になる

ベンダー作業:「管理者特権の委任」URLの取得

Microsoft Partner Center(略:MSPC)にログインします。

Home>Cutomers>Administer

Home>Cutomers>Administer>Request admin relationship

例:7日間有効、権限は「グローバル管理者(Global administrator)」

注意事項:Azureサブスクリプションの直接の役割(roles)は容易されていないので、Entra IDのグローバル管理者とになり。その権限を利用して、ユーザを新規作成してAzure サブスクリプション管理者にします。

「Finalize request」ボタンをクリックする。

以下の「管理者特権の委任」URLをコピーして顧客に送付する。

※メモ:複数の顧客に利用できます。

顧客作業:「管理者特権の委任」の承認

Webブラウザーは「プライベート」 or 「シークレット」の状態で作業をお願いします。既存のユーザアカウントを間違えて使ってしまう場合があるため。

以下はChromの「シークレット」モードのイメージ

Azure Portal(https://portal.azure.com)に、グローバル管理者(Global Admin permission)でログインします。
※メモ:M365 Portal(https://portal.office.com) でも大丈夫です。

例)以下の画面はAzure portalにログイン後の画面になります。

Webブラウザーにベンダーから取得した「管理者特権の委任」URLを、WebブラウザーのURLにコピーしてEnterボタンを押します。

例:以下は「管理者特権の委任」URLの例になります。毎回URLは変わりますので、ベンダーから取得してください。

「次へ」をクリックします。

「次へ」をクリックします。

「承諾」をクリックします。

「閉じる」をクリックします。

以下のようにパートナーリレーションシップに追加されます。

補足:役割をすぐに削除することも可能です。削除するとベンダーの「管理者特権」が削除されます。

ベンダー作業:「Azure作業用ユーザ」の作成

Home>Cutomers>Administer

顧客のテナント名をクリックします。

有効な「管理者特権」が表示されるので、クリックします。

Security groups に利用したいユーザが所属しているグループを割り当てます。

数分後にリロードすると Pending から Active に変更されます。

Service management>Microsoft Entra ID

「MSPC一時的なユーザ(グローバル管理者)」で 顧客の「Entra ID」 にログインできました。

Azure作業用ユーザ(一時的に利用)を「グローバル管理者」として作成します。

「Azure作業用ユーザ」でAzure Portal(https://portal.azure.com)へログインします。

>Microsoft Entra ID

概要>プロパティ

「Azureリソースのアクセス管理」を「はい」にしてAzureのサブスクリプションの「ユーザーアクセス管理者」の役割が割り当てられます。

>サブスクリプション

管理したい、サブスクリプションを選択します。

アクセス制御(IAM)>ロールの割り当て

メモ:「Azure作業用ユーザ」には、「ユーザーアクセス管理者」しかないので、Azureになにもできないので、「所有者」を割り当てる

追加>ロールの割り当ての追加

特権管理者ロール>所有者

「次へ」をクリックする。

「Azure作業用ユーザ」を選択して、「次へ」をクリックする。

「ユーザーにすべてのロールの割り当てを許可する (高い特権)」を選択して、「レビューと割り当て」をクリックする。

「Azure作業用ユーザ」は所有者になりました。

ベンダー作業:「Azure作業用ユーザ」の無効化

作業が完了後は、「MSPC一時的なユーザ(グローバル管理者)」から、「Azure作業用ユーザ」を「無効」もしくは「削除」してください。

例)「Azure作業用ユーザ」を無効化する場合は、チェックボックスを外します。

「MSPC一時的なユーザ(グローバル管理者)」が不要になりましたら、無効にします。

例)終了したい、「管理者特権」を選択して「Terminate relationship」をクリックします。

この記事を書いた人

snoro
野呂清二(ご連絡はこちらまで (http://www.exceedone.co.jp/inquiry/)
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