2026/04/28にApplication Gateway V1が廃止になりV2へ完全移行するにあたり
業務時間中にしか使用していないのにサイトに停止ボタンが無いのでどうにかならないのかと悩まれている方もおられると思います。
このページではAzure CLIを使用したApplication Gatewayを起動・停止の方法についてお伝えできればと思います。
1.必要な物
・Azure CLIを起動できる環境 (このページではAzure CLI 2.60.0を使用しています)
・Azureのアカウント情報(このページではグローバル管理者の権限を持つユーザーを使用します)
・AzureのテナントID (テナントIDはEntra IDページに記載されております)
・AzureのサブスクリプションID (サブスクリプションIDはサブスクリプションページに記載されております)
・Application Gatewayの名前
・リソースグループの名前
2.Azure CLIのインストール
下記のURLを参考にPCへインストールします。
既にAzure CLIインストール済みの方は下記のコマンドで最新にしてください。
az upgrade |
3.Azure CLIを使用したApplication Gatewayの起動・停止方法
下記の通りに実行することでコマンドライン上でのApplication Gatewayの制御が可能です
ユーザーメールアドレスとパスワードは平文での記入になります。
az login –username (ユーザーメールアドレス) –password (パスワード) –tenant (AzureのテナントID) –allow-no-subscriptions |
指定したユーザーメールアドレス・パスワード・テナント情報を基にログインを行います、別ウインドウでの確認画面は表示しません。
※–tenantと–allow-no-subscriptionsを入れなくてもコマンドは通りますが、明示的にした方が問題は起きにくくなります
az account set –subscription (サブスクリプションID) |
操作対象のサブスクリプションを指定します
az network application-gateway show –name (Application Gatewayの名前) –resource-group (リソースグループの名前) |
指定したApplication Gatewayの状態を画面に出力します
az network application-gateway stop –name (Application Gatewayの名前) –resource-group (リソースグループの名前) |
指定したApplication Gatewayを停止します
az network application-gateway start –name (Application Gatewayの名前) –resource-group (リソースグループの名前) |
指定したApplication Gatewayを開始します
az logout |
ログアウトし、操作を完了します
このように Application Gateway の停止と起動を行えば、アプリケーションを利用しない時間帯の不必要な課金を減らすことができます。
なおこれらの Azure CLI コマンドはスクリプト化して Azure Automation で自動実行させることも可能です。Azure Automation での Azure CLI コマンドの実行については以下の Microsoft の記事を参照してください。
また Azure Automation でコマンドを自動実行する場合はユーザー名/パスワードによる認証ではなく、マネージド ID を利用してください。
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