本日も「バックアップは本当に必要なのか!?」について
お話をしたいと思います。
前回はバックアップを保存しておく媒体にランサムウェアを感染させないことや世代別にバックアップを行うことの大切さを書きました。
今回は前回書いた「バックアップソフトを使用したバックアップ」と「データの復旧」について書きたいと思います。
※今回記載している「バックアップソフト」は、イメージバックアップが可能なソフトを表しています。
「バックアップソフトを使用したバックアップ」
なぜバックアップソフトでのバックアップが有効化というと、
ランサムウェアは実は、感染させたPCのデータを暗号化するのですが、
暗号化するファイル(フォルダ)と暗号化しないファイル(フォルダ)があるからです。
《暗号化されてしまうファイル》
全てのランサムウェアがこの拡張子の規則に則っているわけではありませんが、
一般的に出回っているランサムウェアの例を書きたいと思います。
●ドキュメントファイル(txt,pdf,ppt,pptx,xls,xlsx,doc,docx 他)
●画像ファイル(png,jpeg,jpg,gif 他)
●圧縮ファイル(zip,tar 他)
手動や自動的バックアップを行う際、上記に記載がある拡張子のまま
バックアップをすると、もしランサムウェアに感染していたのを知らず、
バックアップをしていた場合、暗号化されてしまいます。
では、バックアップファイルを使用したバックアップとはどのような違いが
でてくるのでしょうか。
バックアップソフトを使用したバックアップは、
イメージバックアップを行っているので『ドライブやフォルダをフォルダ構成のまま
1つのイメージファイル』として、バックアップを取る方式をとっているので、
イメージバックアップソフト 独自の拡張子となっています。
その為 ランサムウェアに感染したとしても暗号化対象とはなりません。
(例)
Acronis True Image の拡張子は【.tib】
ランサムウェアが暗号化する拡張子の中には【.tib】は入っていない。
「データの復旧」
以前 多く見られた「テープメディアでのバックアップ」ですが、
テープから復旧すると時間がとてもかかってしまうことや最悪 テープからデータが
復旧出来ないなどもリスクも存在します。
日々の運用の負荷とデータ復旧の速度を考えなければなりません。
バックアップデータが正常に保管でき、出来るだけ多くの世代を保存でき、
問題なく復旧出来る状態にしなければならないのです。
なので、ファイルサーバや外付けHDDへバックアップソフトでイメージバックアップを取る方法を行っている企業が多いです。
またバックアップもスケジュール設定を行い、定期的にバックアップを取って
運用しています。
バックアップソフトでバックアップを行っているので、常時接続されたHDDでも
安心してバックアップを取ることが出来ます。
今後はクラウドストレージへの同期もぜひ注目してもらいたいと
思います。
クラウドストレージへの同期がどうしていいのかは、
また書きたいと思います。
以上
2017年1月
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