Windows 11 や Windows Server(2019 以降)では Windows Subsystem for Linux (WSL) をインストールして、Linux ディストリビューションを Windows 上で実行できます。WSL には WSL1 と WSL2 の2つのバージョンがありますが、WSL2 では Linux は Hyper-V テクノロジーを利用した仮想マシンとして実行されます。
※ WSL については「Windows Subsystem for Linux とは | Microsoft Learn」を、WSL1 と WSL2 の比較については「WSL バージョンの比較 | Microsoft Learn」を参照してください。
WSL2 で Linux が仮想マシンとして実行されるということは、その仮想マシンを起動する仮想ハードディスクが存在しています。通常の WSL2 での Linux の利用にはこの仮想ハードディスクを意識することはありませんが、トラブルシューティングなどで仮想ハードディスクを直接扱いたい場合もあります。そんな時に、仮想ハードディスクが保存されている場所を確認するには、以下の手順を実行します。
- PowerShell を起動します(管理者権限でなくても構いません)
- 以下を実行して、WSL2 にインストールされている Linux ディストリビューションを確認します
wsl --list - 表示されたディストリビューション名で <distribution-name> を置き換えて、以下のコマンドを実行します。
(Get-ChildItem -Path HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Lxss | Where-Object { $_.GetValue("DistributionName") -eq '<distribution-name>' }).GetValue("BasePath") + "\ext4.vhdx" - 指定したディストリビューションの仮想ハードディスクのパスが表示されます。
実行例は以下の通りです。

実行するコマンドを見てわかるように、仮想ハードディスクの場所は以下のようにレジストリに記録されています。

なお、仮想ハードディスクのファイル名は ext4.vhdx で固定です。
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