すでにご存じの方も多いと思いますが、Microsoft 365 サブスクリプションの価格が 2026 年 7 月から改定されます。ただし、単純に価格が上がるのではなく、従来オプションやアドオンの形で別料金で提供されていた機能が標準となる機能強化とセットでの価格改定です。そのため利用していたオプションやアドオンによっては実質値下げとなるケースもあります。
価格改定の内容
主な Microsoft 365 プランの新旧価格を以下にまとめています。この価格はサブスクリプションを Microsoft から直接購入した場合のものです。
※価格は年契約・月払いの場合の1ユーザー/月の価格です
※Teams の有無があるプランは Teams ありの場合です
| プラン | 現行ドル価格 | 現行円価格 | 新価格(ドル) | 予想新価格(円) | 改定率 |
| Microsoft 365 Business Basic | $6.00 | ¥899 | $7.00 | ¥1,049 | 116.7% |
| Microsoft 365 Business Standard | $12.50 | ¥1,874 | $14.00 | ¥2,099 | 112.0% |
| Microsoft 365 Business Premium | $22.00 | ¥3,298 | $22.00 | ¥3,298 | 100.0% |
| Office 365 E1 | $10.00 | ¥1,499 | $10.00 | ¥1,499 | 100.0% |
| Office 365 E3 | $23.00 | ¥3,448 | $26.00 | ¥3,898 | 113.0% |
| Microsoft 365 E3 | $36.00 | ¥5,397 | $39.00 | ¥5,847 | 108.3% |
| Microsoft 365 E5 | $57.00 | ¥8,545 | $60.00 | ¥8,995 | 105.3% |
新価格はドル建てでしか公開されていないので、現行のドル価格と円価格のレートに準じて、円建てでの新価格を予想しています。
なお、Microsoft 365 Business Premium と Office 365 E1 の価格は変更されません。
値上げされるプランでは 5%~17% の上昇となっていますが、元々価格の高いプランでは値上げ率が低くなる傾向です。
この新価格は 2026 年 7 月 1 日から適用されます。この日以降の新規契約と既存契約の更新は、値上げ後の新価格となります。
強化される機能
前述のように、価格の改定は機能の強化とセットになっています。
どのプランにどのような機能が追加されるのかは以下の Microsoft の記事に一覧表が掲載されています。
- Advancing Microsoft 365: New capabilities and pricing update | Microsoft 365 Blog
- (日本語抄訳版)Microsoft 365 の進化:新機能の追加と価格改定 – Windows Blog for Japan
以下に表の部分を引用します。
※これらの機能強化は、機能ごとに順次展開されています。

この中で注目されるのは、すべてのプランで提供される Copilot Chat の機能拡張と、Microsoft 365 E3/E5 に含まれる Intune がアップグレードされる点でしょう。
「Copilot Chat の機能拡張」が具体的に何かは先のページ(英語版の方)に追記されています。その内容は「Microsoft 365 Copilot Chat enhancements include inbox and calendar awareness and access to Word, Excel, and PowerPoint agents. 」と書かれています。

つまり Copilot Chat からユーザーの(Outlook の)受信トレイと予定表を見ることができるようになるのと、Office アプリ内のエージェントが利用できるようになる(Copilot が Office アプリ内でドキュメントにアクセスできるようになる)ことと考えられます。これらの機能は従来 Microsoft 365 Copilot や Microsoft Copilot Business ライセンスが別途必要でした。
価格は若干上がりますが、これらの Copilot の AI 機能が標準で利用できるようになると、Microsoft 365 での AI 利用がさらに加速できるでしょう。
Intune のアップグレードは、以下の2つの機能が強化されます。
- サブスクリプションに含まれる Intune が Plan 1 から Plan 2 にアップグレードされる
- Intune Suite で提供されていたアドオン機能の一部が標準で利用可能になる
これまで、Microsoft 365 E3/E5 には Intune Plan 1 が含まれていました(Microsoft Intune を使用可能なライセンス – Microsoft Intune | Microsoft Learn)。
Intune Plan 2 は Plan 1 へのアドオン ライセンスとして \599 ユーザー/月 (年間契約) (ドルでは $4)で提供されていますので、これまで Intune Plan 2 を利用していた組織にとっては、今回の価格改定は実質的な値下げとなります。
またこれまでは Intune Suite や個別のアドオンとして提供されていた機能の一部が、E3/E5 でそれぞれ追加されます。追加される機能を以下の表にまとめています。
| Microsoft 365 プラン | 含まれる機能 |
| Microsoft 365 E3 | Intune Plan 2 Intune リモートヘルプ Intune 高度なエンドポイント分析 |
| Microsoft 365 E5 | Microsoft 365 E3 の全機能に加え: Intune エンドポイント特権管理 Microsoft クラウド PKI Intune エンタープライズアプリ管理 |
これらの機能も、例えばリモート ヘルプは \524 ユーザー/月 (年間契約)(ドルでは $3.5)、高度なエンドポイント分析は ¥749ーザー/月 (年間契約)(ドルでは $5)で提供されているアドオンです。これらの機能を利用するのであれば、やはり今回の価格改定は実質的な値下げです。
さらに、Microsoft 365 E5 のみの機能追加ですが、Microsoft Security Copilot の利用権が追加されます。Microsoft Security Copilot は SCU(Security Compute Units)という一種のコンピューティング容量で従量課金されるサービスですが、そのクレジットが E5 ユーザー1人当たり1か月 0.4 SCU 提供されます。仮に E5 ユーザーが 500 人の組織であれば、月間で 200 SCU まで追加費用無しで Microsoft Security Copilot を利用できます。
E5 ライセンスに含まれるようになる Microsoft Security Copilot について詳しくは、以下のページを参照してください。
まとめ
Microsoft 365 の価格改定は単なる「値上げ」ではなく、機能強化で Microsoft 365 活用のあるべき姿を示しているとも言えます。
Microsoft 365 のデータ(OunDrive や SharePoint のファイル、Outlook のメール、ユーザーのドキュメント)は AI(Copilot)のナレッジの元であり、それを日々の業務で活用することが AI 自体の仕事の進め方になります。
またそのような AI の活用に伴ってユーザーやそのデバイス、データーに対するセキュリティとコンプライアンスの強化が必要になります。サイバー攻撃者による AI を利用した高度な攻撃も大きなリスクです。こうしたセキュリティとコンプライアンスの課題に対応した機能が Microsoft 365 の標準機能として含まれるようになります。それらの機能を利用して組織はより安心して Microsoft 365 と Copilot を活用できるようになります。
価格の改定は 2026 年 7 月 1 日から有効になります。それ以前に Microsoft 365 を年契約で導入されれば、最初の1年間は従来の価格で上記のような機能強化のメリットを受けることができます。現在 Microsoft 365 の導入やプランの変更を検討されている方は、6 月 30 日までの契約完了を目指してください。
Microsoft 365 の契約や導入でお困りのこと、ご相談がありましたら、お気軽にこちらからお問い合わせください。
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