AzureSQLについて調べたこと(備忘録)

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はじめに

昨今のシステム開発、及びその運用において、データベースはそのバックエンドとして必要不可欠であり、同時にセキュリティ対策や障害発生時のシステムやデータの担保など、その運用管理も重要な課題となっています。
このブログではデータベース移管、または新規構築において、AzureSQLを選択した場合の留意点や必要な知識などの備忘録のように綴っていこうと思います。
記事は随時更新、修正、追記していく予定ですが、なにぶん備忘ですので当初は普段お世話になっているウェブ上技術情報のように有用な情報にはなり得ないと感じます。
誤った解釈での”ウソ”も記載してしまう恐れがあると感じておりますが、ともあれ徐々に精度を上げてゆき何らかの参考になるようなものを目指したいと思いますので長い目でお付き合いいただければ幸いです。
またよろしければご指摘、ご鞭撻いただければ幸いに存じます

  2025年01月07日 (株)エクシードワン 川上隆一

概要

ここで対象とするクラウドプラットフォームはAzureとし、対象とするデータベースは以下の3種類とします。

No,データベース主な用途
Azure SQL Databaseデータベース新規構築
Azure SQL Managed Instanceデータベース新規構築、及びオンプレミスSQLServerのAzure移行
AzureVM上のSQLServerオンプレミスSQLServerのAzure移行

AzureSQL3種のレイヤーごとの運用・管理範囲分担は以下の通り。
「Microsoft管理」の範囲が多いほど運用・管理コストが低減され、「ユーザ管理」が多いほど自由度が高まります。
Azureへのデータ移行の際、データ互換を重視する場合は「ユーザ管理」の割合が多いほど自由度が高まります。
管理、運用コストの削減を重視する場合は「Microsoft管理」の割合が多いほどコスト低減につながります。

No,レイヤーAzure SQL DatabaseAzure SQL Managed InstanceAzureVM上のSQLServer
1ユーザデータユーザ管理ユーザ管理
ユーザ管理
SQL データベースMicroSoft管理ユーザ管理
ユーザ管理
SQL ServerインスタンスMicroSoft管理
MicroSoft管理

ユーザ管理
オペレーティングシステムMicroSoft管理
MicroSoft管理

ユーザ管理
仮想マシンMicroSoft管理
MicroSoft管理

ユーザ管理
クラウドインフラストラクチャMicroSoft管理MicroSoft管理MicroSoft管理

各データベースの特徴対比は以下の通り。

項目Azure SQL DatabaseAzure SQL Managed InstanceAzureVM上のSQLServer
サービスPaaSフルマネージドサービスPaaSフルマネージド
サービス
Azure の IaaSサービス
稼働する仮想マシンにOS及びデータベースをインストールして利用可
OSレベルからユーザーが選択・構築可能
特定ミドルウェアインストールも可能
互換性既存オンプレデータベースで機能しないものがある既存オンプレデータベースと高互換既存オンプレデータベースと完全互換
運用・管理工数
導入工数
運用・管理
OSアップグレード
自動自動ユーザ管理
運用・管理
データベースアップグレード
自動自動ユーザ管理
運用・管理
修正プログラムの適用
自動自動ユーザ管理
運用・管理
データバックアップ
自動自動ユーザ管理
運用・管理
監視
自動自動ユーザ管理
運用・管理
冗長管理
自動自動ユーザ管理
運用・管理
その他
ほとんどの管理について自動ほとんどの管理について自動ユーザ管理
Always On 可用性99.99%(SLA)99.99%(SLA)オンプレデータベース準拠
アクセス認証SQL 認証
Microsoft Entra ID 認証
SQL 認証
Microsoft Entra ID 認証
Microsoft Entraプリンシパルの Windows 認証
SQL 認証
Windows 認証

ざっとまとめましたが今回はここまでとします。
以降徐々に掘り下げ、カット&トライを交えながら随時更新していきたいと思います。

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kawakami
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